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輝く女性事例

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「子育てが一段落した主婦からスタート!
現在課長として奮闘中」

中鋼運輸株式会社

  • 運輸業・郵便業
  • 呉市
  • 101〜300
所在地 広島県呉市広町田2丁目7-41
URL https://www.chukou-unyu.co.jp
所属・役職 呉営業所 課長
ご本人氏名 藤原陽子さん

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1988年~
子どもが小学生になったことを機に就職活動を行い、中鋼運輸(株)に非正社員(パートタイム)として入社し、出荷事務所で倉庫の事務の補助を務める。

1990年~
正社員となり呉営業所の事務担当として各部門の日報入力等を行う。出荷事務所を含めた、複数の部署を見ることで幅広い業務を理解するようになる。


1997年~
営業事務担当の主任に昇格。請求や支払等事務処理や、保管入出庫関係の伝票発行、在庫管理等の事務を担当。お客様と信頼関係を築く過程、部門間の協力、新規案件に取り組む姿勢などを学ぶ。

2001年~
係長に昇格。営業所経理事務、ISO事務局を担当。営業所の損益資料、データ加工業務に活かすための知識を得る為、初級シスアド、エクセル・ワードのエキスパートの資格を取得。

2017年~
課長に昇格。同様に営業所経理事務、ISO事務局を担当。営業所の部門別損益資料等から課題を情報共有して改善できるような仕組みづくりなどに取り組み、現在に至る。

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子どもの小学生就学を機に正社員の職を探す

出産前は病院の事務職員として、また1人目の出産後はパートとして働いていた。下の子供の小学生就学を機に、長く働ける正社員の職を求めて、中鋼運輸㈱出荷事務所のパート事務員として働き始めた。ほとんど専業主婦のような生活から事務職員となり、初めてのことだらけだったが、先輩事務担当から教わりながら必死で仕事を覚えていったそうだ。

与えられた仕事について着々とこなしスキルを身に着ける

やがて正社員となり、呉営業所の事務担当として各部門の日報入力等を行う業務に就いた。7年後、主任に昇格。当時はワープロからパソコンへ移行されつつある時期で、社内でもシステムが開発されていった。その中で請求や支払等事務処理や、保管入出庫関係の伝票発行、在庫管理等の事務業務をシステムに合わせて組み立て、こなしていった。

係長へ昇格、ISO事務局担当として認証の取得に貢献

前任者の女性従業員が定年で退職したことを機に業務を引き継ぐとともに、2001年係長に昇格した。また、ISO9001(品質マネジメントシステム)の取得を目指す事務局担当として任命され、新たな領域へ挑戦することとなった。知識を身につけたいと勉強したが、楽しく感じ、苦にならなかったという。全社的な取組みにかかわることができ、見聞を広め、視野を広めることになり、大変良い機会をいただき感謝していると話す。ISO9001は無事認定され、現在も事務局の一員として品質の維持・向上の取組を継続している。

自分のやり方、スキルを検証するために資格の取得を目指す

営業所の経理事務や損益資料の作成等で日々忙しくしていたが、ある時、ふとこれまでを振り返り、自分の仕事のやり方に自信が持てなくなった。そんなとき、書店で初級システムアドミニストレータ試験の参考書を見た。業務効率の向上・改善を目的とし、現状業務における諸問題を把握・解決するために、担当する業務の情報化を利用者の立場から推進するための知識が得られる内容であり、業務に役立つと思い勉強を始めた。参考書を頼りに自宅で独学を始め、2年目のチャレンジで初級システムアドミニスターに合格した。「2人の子どもが高校生、大学生のときだったので、自分も一緒に勉強をするという気持ちが励みとなり、頑張ってこれた。母の姿を少しでも見てくれればうれしい。2人の息子たちは家のことを手伝ってくれたわけではないんですよ(苦笑)、でも心の中では応援してくれたと思います。」と話す。また、同時期にエクセル・ワードのエキスパートの資格も取得したという努力家だ。

働きやすかったから続けられた。周りに感謝しています。

定年を迎える直前に課長に昇格したが、管理職になることは目指していなかったそうだ。当初、管理職になることに不安を感じたが、本社の経理に先輩となる女性部長代理がいることで、心強く思い、引き受けた。中鋼運輸㈱の女性従業員は定年まで働く方が多く、女性部長代理も66歳で退職された。保岡社長が従業員を大切にしてくれ、社内の雰囲気が良いため働きやすく、長く続ける方が多いのではないか、と藤原さんは話す。
営業所経理事務担当課長になって、問題点や課題に対する意識が係長時代とは変わった。
運輸業界は競争環境やコスト管理等が厳しく、経営状況をタイムリーに把握するため毎週1回定例会議、月に1度のブロック会議を行う。その時に意思決定しやすい部門損益資料等を作る仕事を担当するようになり、それまで以上に全社的な意識をもって仕事に取り組めるようになった。主要業務は月次で試算表、部門の損益表を作成することであるため、月初10日ぐらいまでは忙しいが、日々仕事が楽しくやりがいを感じるそうだ。資料ができれば嬉しいし、毎月の業務がスムーズに進めばまた嬉しい。その積み重ねである。
60歳になった時、今まで働いてきた道のりを振り返り、家族、会社への感謝の気持ちでいっぱいになったそうだ。「上司や同僚、家族の協力、応援があってからこそ続けてこられた。家族には帰りが遅くなっても文句を言われたこともなく、働くことを理解し、サポートしてくれている。課長になったことについて、家族は驚いたと思うが、トップの方、社長の従業員への思いがなければ実現しないことだと思う。当社は女性の管理職であっても違和感なく働け、また社長が従業員を大切にしているため良い職場であると思う。」と藤原さんは語る。

管理職・経営者を目指す女性へのメッセージ

機会が与えられたら、積極的に取り組んでほしい。経験を積ませてもらうと、後に必ず役立つ。失敗も、新しいことへの挑戦もすべて自分の力となる。機会があればどんどんチャレンジし、力をつけることで、活躍の幅が広がると思う。