ホーム ラクサス・テクノロジーズ株式会社

輝く女性事例

本文

「すべての経験を無駄にせず、挑戦を続ければ、
チャンスは必ずすぐそばに」

ラクサス・テクノロジーズ株式会社

  • サービス産業
  • 広島市
  • 31〜100
所在地

広島県広島市中区中町8−18
広島クリスタルプラザ14F

URL http://corp.laxus.co/index.php
所属・役職 フルフィルメント本部 カスタマーサポート部 課長
ご本人氏名 四野 美智留 さん

seika_header_2.png

1985年~
大阪で大手電気メーカーに就職。社内の材料・生産・管理システムのSE(システムエンジニア)業務を担当。入社6年目に部署を異動し、販促・広報・宣伝等の業務を担当。女性だけで構成する4人の新製品デビュープランナーチームを結成し、その功績が認められ、団体事業部長賞を受賞した。その後、学生時代を過ごした広島にUターンするため退職。

2003年~
広島にUターン後は、美容業界に転職。販促企画制作・ホームページ管理・イベント実施・データ分析や通販業務に至るまで幅広い業務を担当する室長として活躍。

2014年~
前職を退職し、さらなるキャリアアップを目指して、Webプログラミングを勉強するため、職業訓練校に通い始める。

2015年~現在
ラクサス・テクノロジーズ株式会社(以下、ラクサス)へ入社。アルバイトで入社し、わずか2年の間に社員、主任、課長へと昇進昇格。現在は、フルフィルメント本部カスタマーサポート部課長。ブランドバッグのレンタル業務やEC(電子商取引)事業の通販業務を担当。

seika_footer.png

自ら考え、実行する習慣をつけることで、
目指す道に向かって着実にキャリアアップ

新卒で大手電機メーカーに就職し、SEとして社会人生活をスタートさせた四野さん。
大手ながらベンチャースピリットを尊重する社風で、自分の意見を発信することもでき、男女関係なく仕事を任せてもらえたという。業務の幅が広がるにつれ、多くの部署から協力を得なければならないことも多かったが、今思えば、そのおかげで会社の仕組みを知ることができ、調整力など社会人としての基本的な能力がついたと振り返る。

キャリアアップには経験をもっと積むことが必要と思い、入社6年目に自身の希望で部署を異動し、販促・広報・宣伝等の担当となる。そこでは、女性4人から成る「新製品デビュープランナーチーム」を結成。チームリーダーとして新製品の販促活動の企画・提案、広報活動等を行い、販売拡大に大きく貢献し、社内の団体事業部長賞を受賞した。チームリーダーとしてメンバーをまとめ、成果を上げるといった、自身を大きく成長させた仕事であったと話す。

その後、学生時代を過ごした広島に戻り、美容系の会社に転職して企画室室長に就任。ホームページ作成・広報・データ分析など、販促に関する幅広い業務に携わった。ここでも、室長として自身が展開した販売促進で集客や売上アップに貢献し、効果を実感でき、やりがいを感じながら働き、着実にキャリアアップを重ねた。

キャリアを求め、性別、年齢等関係なく活躍できる企業へ

キャリアを重ねるにはこれからの時代Webプログラミングだと一念発起し、前職を退職。職業訓練校でWebプログラミングを勉強した四野さん。訓練校卒業後、資格を生かして働ける就職先を探したが、多くの企業となかなか縁がなく悩んでいた。そんな時、訓練校で一緒に勉強していた友人にラクサスを紹介された。「ラクサスは老若男女、年齢に関係なく活躍できる社風だと聞いて、決めました」と話す。

最初はアルバイトとして入社した四野さんだが、ラクサスで懸命に業務に取り組んだ結果、わずか2年間でアルバイト→正社員→主任→課長とスピード出世。この実績からも「性別、年齢等関係なく活躍できる」ラクサスの社風が本物だということがわかる。ラクサスに入社して感じたことは、自身の昇進の速さと同時に、様々な意思決定と実行のスピード感が優れているということ。

その様子を四野さんは「走りながら仕組みを作っていく感じです。良いものを取り入れることに対して、対応が非常に速い」といい、時には、そのスピード感についていけず大変な面もあるというが、その中で自身も管理職として「走りながら考える習慣」がついたと話す。

業務の無駄をなくし、改善を繰り返すべく「見える化」を推進!

四野さんの現在の担当業務は、「ブランドバッグレンタル業務」「英会話教材や化粧品、健康食品等EC事業の受注受付から出荷業務」。前職の美容系企業において通販業務を担当しSEとして働いていた際に「受注から受け渡し」「代金回収」まで一連の販売プロセスを学んでおり、その経験が現在の業務にも役立っているという。

四野さんに管理職として注力している点を尋ねると、特に工夫をするのは、「無駄を省く」ための「業務の見える化」だと言う。「これまでの仕事経験から、業務の中で『この工程は必要なのか』と疑問に感じることが多々ありましたので、受注から出荷までの業務を滞りなく進行させるために、業務のムダを可能な限り省き効率化を図ることに注力している」という。また、どこで問題が起きているのかを誰もがわかるように業務フローを作成し、見える化を図ったそうだ。

前述のとおり、ラクサスは意思決定が早い反面、走りながら仕組みを作っている関係から、処理フローが書面化されておらず、引き継ぎ書類もないなどの課題があった。組織として仕事をするには誰もが状況把握できるよう処理フローをつくらなければと、まず、各担当者の頭の中にある大きな流れを『見える化』したが、今後はさらにこの「見える化」したフローを磨き上げることが課題だという。

ボトムアップで会社を改善

ラクサスには「1日1提案する」という取組が存在する。一般的に「取るに足らないと思われる気づき」でも、改善できるのであればどんな小さなことでも取り組んでいこうという企業姿勢の表れの1つである。ラクサスは「物申す」ことを「良し」とする社風で、良い意見であれば、素早く受け入れてもらえる。改善のアイデア出しと提案は四野さんの得意分野で、力を発揮しているという。

四野さんは、「ラクサスは、性別等に関係なく、人としてどうなのかという部分を見ています。苦手なことはやらなくて良い、得意なところを伸ばしていこう、という会社なんです。この社風も1つの魅力ですね。自分の発言が採用されるので積極的な人ほどモチベーションアップにつながるのではないでしょうか」と胸を張る。

管理職として、みんなが働きやすい環境をつくりたい

「私は自分の得意分野を生かして社会に貢献したいと思い、キャリアアップを重ねてきました」と語る四野さん。その姿勢から管理職等の指導的立場のある役職への意識があったのだろうと感じたが、尋ねてみると「管理職を目指していたわけではない」そうだ。

ラクサスから管理職への打診があった際には、「自分の経験や知識を生かして会社に貢献できるのであればと考え、引き受けました。新しいことに挑戦したい気持ちが強いことも私の背中を押したのかもしれません」と当時を振り返る。

現在は、管理職として、チームで仕事を円滑に進める中で「人」へのケアが非常に大切と考えているという。美容系の企業に勤務していた時、部下の出産をきっかけとして在宅勤務を認めてもらうよう会社に働きかけ、実現させた経験もある。こういった、従業員の事情に合わせた、柔軟な働き方ができるよう、ラクサスでも提案できればと考えているという。

特に女性従業員には、「会社の両立支援制度等、自分が権利として使える制度を知ってもらうところから始めたい。私には役職を引き受けた責任があるので、スタッフが働きやすい環境をつくっていきたいと考えている」と目標を語ってくれた。四野さんは「私の上司が細かいことに対して真剣に考えてくれる。自分が良くしてもらっている分、部下にも同じように接しようと思える」といい、良い循環が生まれ、それが社風として定着しているようだ。

また、四野さんは、自身の子育て経験から、女性の活躍推進には家族の協力が不可欠と考えているという。

「女性が出産等をきっかけに辞めていくのは非常にもったいないと思います。ただ、会社がいくら制度を整えても、やはり家族の協力や理解は必要です。女性だけが両立を考えるのではなく、当然、男性もワークとライフのバランスを考え、家事や子育てを分担していく必要があると考えています。そのためには、女性だけでなく、男性も含めた働き方を考える風土をつくらなければ」と話す。

結婚・出産した後輩の悩み相談を受けることが多い四野さん。その際、後輩には、「長期的なビジョンで考えて」と伝えるようにしているそう。

「今は(家庭との両立で)つらいこともあるかもしれない。けれど、その一時の苦労から逃げて『離職』を選択することでスキルが止まってしまったり、給料がリセットされてしまうよりは、今勤めている会社とよく相談して、自分に合った働き方を選択しながら続けていくことが大切。子どもが大きくなった時に振り返れば“辞めなくてよかった”と思えるはず」とアドバイスしているそうだ。

若い従業員が多いラクサスの中で、四野さんは後進の道案内役となる。