輝く女性事例

「仕事と子育てを両立する中での気づきは、
『子育てで大事なのは時間ではなく質』ということ」

サンキ・ウエルビィ株式会社

  • 医療・福祉
  • 西部
  • 301以上
所在地 広島市西区商工センター6丁目1番11号
URL http://www.sanki-wellbe.com/
所属・役職 福山ブロック ブロック長
ご本人氏名 三島 潤子 さん

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2000年~
株式会社コムスンに入社し、訪問介護事業所のサービス提供責任者として業務全般を担当。

2004年~
訪問介護事業所の責任者となり、センター運営管理全般を行う。
介護業務に携わりながら、介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士の資格を取得。

2007年~
会社分割により、サンキ・ウエルビィ株式会社(以下、サンキ・ウエルビィ)に転籍。
小規模多機能居宅介護の計画作成担当者・管理者として介護支援、運営管理業務に携わる。

2015年~
ブロック長に就任し、担当エリアの運営管理業務を行う。

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1度退職し、あらためて良さを実感。復職後、管理職へ

大学で社会福祉を学んでいたことから「介護の勉強をしたい」と思い、介護業界に飛び込んだが、入社から間もなく、「対人援助」という介護事業の特性上、利用者や職員からの「苦情」や「相談」を多く受けるとともに「職員の離職」等、多くのトラブルが発生した。

入社から3年目には訪問介護事業所の管理者としてセンター運営管理全般を担当し、管理業務を行ったが、入社5年目に家庭の事情でやむを得ず退職した。しかし、離れると、いかに良い環境で働けていたかということを改めて痛感し、また働きたいと同社に復職した。

復職後は、ケアマネジャーとして介護相談支援業務に従事した他、小規模多機能委託介護の管理者として介護支援、運営管理業務に当たった。入社15年目、管理者としてチームを統括する三島さんを上司が評価し、福山ブロックのブロック長(管理職)に抜擢された。

三島さんは当時を振り返り「机上では得られない様々なことを肌で体験し、色々なハードルを越えることで、問題解決能力や対人援助能力などを得ることができました。また、仕事のおもしろさや人とつながる楽しさ、困難を乗り越えた時の達成感も経験しました。どんな状況にあっても常にやりがいを持ち、仲間の協力や助言に支えられながら、辛さを乗り越えることができたと思います」と話す。

子育て・仕事・資格取得勉強、すべて抜かりなく

現在サンキ・ウエルビィには、子育てとの両立支援制度として「子連れ出勤制度」という制度がある。これは、職場に子供を連れて出勤しても良いという、働くママにとって大変ありがたい仕組みだ。これまで一部の事業所内で管理者の裁量によって行われていたものを制度化したのだそう。

三島さんの子供がまだ小さかった頃は、制度としてなかったものの、担当長の理解ある判断により、土日に子連れ出勤を認めてもらったり、子供の体調不良等でどうしても仕事を休まなければならない時は職場内での協力を得たり、周りの従業員に助けてもらいながら子育ての大変な時期を乗り越えたという。

子連れ出勤について、三島さんは「職場に来た子供は働く母親の背中を見ますよね。小さい時は理解できなくても、年を追う毎に母親のことを理解してくれるようになるんです。また、利用者の方々にとっても子供が施設にいて一緒に遊んだり、話したりすることをとても喜んでもらえるので良い相乗効果だと思います。1度退職を挟みましたが、その後復職してから、辞めずに仕事を続けられたのは、職場、両親、近所の方、保育園の園長先生など、周りの理解あるサポートが大きいですね」と話す。

また、三島さんの子育てについての持論は「大事なのは時間より質。忙しいからと子育てを放棄するのはただの言い訳です。30分でも良いから手を留めて子供の話にしっかり耳を傾けること。そして子供に『お母さんはあなたと一緒にいて楽しい』と伝えることが子育てにおいて非常に重要です」と話す。

現在は、かつての自分と同じような悩みを持っている子育て世代の後輩に、経験から得られたことを伝えているそうだ。

加えて、三島さんは、子育てと仕事を両立しながら資格試験の勉強にも励んだ。介護業務に携わり続けるためには介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員等の資格が必要と考えたからだという。

子育てをしながらの勉強は、大変だったのでは?と尋ねると、「勉強のコツは5~10分のスキマ時間を大切にすること。食器棚やトイレ、お風呂場等の日頃よく目につく場所に切り取った参考書のページや覚えたい単語等を貼り、家事や日常生活を送る中で覚えるんです。こうして、覚えたら順に剥がしていくといった方法で勉強しました」と話す。

ちょっとした工夫をしながら、自分に合ったやり方を見つけることが大事という三島さん。「子育てしているから無理とあきらめるのはもったいない。自分の目標をしっかり持ち、それに向かうことが大切ですね」と笑顔で語ってくれた。

管理職になったきっかけとやりがい

元々管理職になることを目指していた訳ではなかったという三島さん。むしろ管理職になる前は、能力や経験が不足している自分には向いていない、と感じていたそう。しかし、女性管理職の上司がロールモデルかつ常にお手本でもあったことで、管理職になることは自然な流れである、と考えるようになったそうだ。

三島さんは、当時をこう振り返る。「管理職への打診を受けた当初は、少し戸惑いがありました。しかし、いつまでも今のポストにしがみついていたのでは後進の成長を止めてしまうし、自分自身の経験値も上がらない。上司の『ポストが人を創る』という言葉に説得され、未経験の場所で新たに勉強してみようという気持ちが高まり、管理職を引き受けました」。

 管理職になって良かったことを尋ねると、「主観的なものの考え方から、客観的に冷静に物事を判断する力が鍛えられたこと。自分のやり方や組織を見直すきっかけとなりました。今もまだ、問題解決の連続の中、マネジメントの難しさとおもしろさを学びながら奮闘している最中です」と語ってくれた。

今後のキャリア目標、後進へのメッセージ

そんな努力家の三島さんに今後のキャリア目標を尋ねた。

「私は今以上の、キャリア目標を明確に考えているわけではありません。そろそろ自分の両親を介護しなければならなくなる日が近づいています。その際には、これまで自分が仕事で培った経験やノウハウを生かしながら介護していきたいと思います。『家族の幸せ・職員の働きやすさ・健康でいる』この3つは常に大事にしていきたいですね。介護は大変な仕事で、介護業界は、高齢化が進み、人手不足も深刻化しています。『対人援助』という福祉の仕事のすばらしさを伝え、これから多くの若い人に介護業界に入ってほしいと思います。大変なことも多いですが、元気で明るく頑張っていきたいです」と熱っぽく語ってくれた。