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輝く女性事例

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「店舗や肩書きが変わるたびに
新しい視点や能力に出会い、成長を実感」

株式会社イズミ

  • 卸売業・小売業
  • 広島市
  • 301以上
所在地 広島市東区二葉の里3丁目3番1号
URL https://www.izumi.co.jp/corp/
所属・役職 ゆめマート大竹新町 店長
ご本人氏名 土本 絢香 さん

2006年~
株式会社イズミ入社後、安古市店の惣菜部門に配属。
入社1年9カ月で早くも主任代行に就任。
主任候補研修合格を経て2008年に主任に昇格。

2009年~
江田島店に異動。惣菜主任になり、売上管理やマネジメントを学ぶ。
業務に少し余裕が出てきた頃、管理職登用検定を受け、合格。

2013年~
福岡県大川店に異動。
食品次長(管理職)として、食品全ての管理をする他、社外とのやり取り、店舗のイベント企画など、新しい仕事に挑戦する機会が増える。
着実に経験を積む中で、店長候補研修に合格し、2014年に大竹市のゆめタウンでのカイゼンアカデミー※に3カ月間参加。座学や現場で経験を積む。

2015年~現在
祇園店の食品次長を経て、2015年9月~二葉の里店長、2016年3月~大竹新町店長として活躍。
店長として苦労する点も多々あるが、その分やりがいも大きいと感じている。

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想いと実力が相まったスピード出世

「就職活動の時から店長を目指していました」と語る土本さん。

学生時代のアルバイト先で経験した、接客や販売にやりがいを見出す一方、その当時の勤務先の店長に共感できないことも多く「自分だったらこうしたい。こうするのに」という思いを持ったことがきっかけで店長を志すようになったという。

この想いは土本さんのキャリアヒストリーにも表れており、入社から店長(管理職)になるまでの出世のスピードには目を見張るものがある。入社前の面談で、配属部署についての質問に対し「食品部門」を希望した理由も「当時は、食品部門を経験しないと店長になれないと言われていました。出産、子育ても考えていたので、早めに経験しておきたいと考えたから」と語ったことからもその本気度がうかがえる。

土本さんは入社後、安古市店の惣菜部門に配属された。
入社して1年9カ月後、直属の上司の退職に伴い、早くも主任代行業務に従事した土本さんは、そこから1年間主任昇格のための試験勉強をし、入社3年目に主任への昇格を果たした。

主任になり、配属されたのは江田島店。これまでの働き方とは異なり、惣菜部門の責任者として部門の取り仕切りを任された。安古市店よりも店舗規模や売上が大きくなったことで、売上管理やマネジメント能力の向上につながったという。業務にも慣れ、余裕が出てきた段階で、管理職登用検定に挑戦し、見事合格した。

転勤・昇格を経験しながら着実に成長

type3_izumi_2.jpg次に、次長として配属されたのが福岡県大川店。食品次長として、惣菜だけでなく、精肉、鮮魚、青果、デイリーフーズ、加工食品と食品全体を見る重要な役割を任された。また、業者等社外とのやり取りも増え、その地域の特産品や名産品、新商品の情報等を仕入れ、本社に報告するといった新たな仕事も増えた。店舗で行うイベントも積極的に開催し、開店15周年には「くまモン」を呼んで盛大に記念イベントを実施したそうだ。ゆるキャラの登場に子どもたちは大喜びで、自身の仕事に大きな手応えを感じたという。

その後、向上心のある土本さんの勢いはとまらず、店長候補研修に挑戦。見事合格し、平成26年10月から3カ月間、大竹市のゆめタウンで「カイゼンアカデミー」に参加した。研修は、座学と現場での実践の2段構成で、生産性を上げるための効率的な働き方についてみっちり学んだ。特に印象に残っているのは「5回『なぜ』を繰り返す」ということ。例えば、十分準備したにも関わらず、売上目標に達成しなかった場合、これまで自分自身では「なぜ」を2回程度しか繰り返していなかったが、本当の原因を探るためには5回必要だということを学び、刺激を受けたという。

その後、祇園店の次長を経て、店長として配属されたのは本社のある二葉の里店。新米店長としてはちょうど良い規模でしたと振り返る土本さんだが、日々、売上のプレッシャーを感じるとともに、人手が不足していたり、大口の予約が多かったりと、苦労する面も多々あったそうだ。

新米店長時代は「自分自身、何が分かっていないのかが分からなかったので『とりあえずやってみる『という姿勢で仕事に当たりました。辛い経験もありましたが、店長だから味わえるおもしろさもあります。特に、このお店では二葉の里地区で開催された『エキキタ・スイーツラリー『に参加し、大学生に『ゆめパン『をブログで紹介してもらうといった企画を実施できたのは、自分にとって自信につながったことの1つです」と語る。

自身のキャリアを積む傍ら、管理職の働き方改善にも取り組み中

管理職の重要な仕事であるマネジメントに関しては、「自主性を引き出すことを心掛けています」と土本さん。

「店舗のメンバーには、毎日声を掛けてコミュニケーションを欠かさないようにしています。自分の意見を押し付けるのではなく『私はこう思うけれど、どう思う?』と問い掛けながら、その人自身に考える習慣をつけてもらうことで人材育成にもつながっていると感じています」。

キャリアに関して尋ねると、「自分自身のキャリアはまだまだ。分からないこともたくさんあるので、社内外含めて様々な方と関わり、成長したい」と語る。

今後の目標は、管理職としての働き方の改善だそうだ。

仕事と家庭の両立を図りながら今のスタイルで仕事を続けるには限界があると感じている今、労働時間や仕事の役割分担の見直し、改善に努めているという。具体的には、店長としての仕事にできるだけ集中し、他の従業員と仕事を分担するといった具合だ。会社としても店舗に副店長制を導入しようと検討しているなど、支援体制はあるが、それに加えて現場での理解、工夫と実践が欠かせないと土本さんは考える。

そのため「任せられる人材=多角的な視野を持ち、いろんな仕事ができる人材」を育てていきたいといい「成果を出しながら、ワークライフバランスを考え、効率的に働けるような職場をつくりたい」と意気込んでいた。