輝く女性事例

「美容師として実績を積んだ後は、経営側の視点で美容業界を育てたい」

有限会社エイジ

  • サービス産業
  • 西部
  • 31〜100

社名 有限会社エイジ
所在地 広島市安佐南区山本山本1-8-15-101
URL http://www.prosol.co.jp/
所属・役職 専務取締役
ご本人氏名 出口 陽子 さん

(2018年4月現在)

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1997年~
エイジの代表取締役社長である三戸氏と同じ美容院に勤務。三戸氏が独立し、立ち上げた有限会社エイジへ入社後は山本店のスタイリストとして勤務。

1998年~
五日市2店舗目となるサロンのオープニングスタッフになる。自ら希望して店長となり、新しいメンバーを入れながら売上を拡大。10年間、店長兼スタイリストとして活躍。

2008年~
取締役マネジャーへ就任。スタイリストだけでなく、会社の運営にも携わるようになり、全店舗のマネジメント、メーカーやディーラーとの交渉や新商品の開発、カット料金の改定などを行う。

2013年頃~
トータルビューティーサービス(※1)を目指して、新規ビジネス(ネイル、まつ毛エクステ、エステ)の立ち上げを行う。

2014年
現在の役職である専務取締役に昇進。現在は週に2日美容師として勤務し、主に店舗周り、メーカーやディーラーとの交渉、新商品や、メニューの企画開発、価格調整等、幅広い業務に携わっている。2018年よりブライダル事業(WEDDING STORY)の立ち上げを行う。

※1 トータルビューティーとは
美容師の専門であるヘア以外にも、メイク、ネイル、エステ、まつ毛エクステ、着付けなどを含め総合的に提供する総合美容サービスのこと。それぞれの分野のスペシャリストを配置し、サービスの提供を行っている。

美容師の可能性を自らが示し、エイジを支える女性役員

下の方.jpg広島で6店舗のヘアサロン「PROSOL」を運営する有限会社エイジで専務取締役として活躍する出口さん。入社翌年の1998年、新店舗の立ち上げの話が上がった際、自ら新店舗の店長に立候補したという。その理由を聞くと、「スタイリストとしての経験値が増えると同時に売上が伸び、自分なりにもお客様とのつながりに手応えを感じていました。そんな時に新しい店舗の話を聞き、お客様もスタッフもゼロからの場所に身を置いて、自分の力が通用するのか、試してみたかったんです」と話してくれた。数カ月で集めたスタッフと共にオープンした新店舗では、手探りながらも自身が希望した役割を全うしようと、前向きな気持ちで業務に取り組み、業績は好調だったという。

その後、10年間は店舗責任者とスタイリストを両立しながらサロンワークを行っていたが、三戸代表取締役社長から「そろそろ働き方を変えてみないか」という提案を受け、2008年に店長から取締役マネジャーとして会社運営に携わるようになった。全店舗のマネジメントをはじめ、メーカーやディーラーとの交渉、新商品の開発などを行った。「役職がマネジャーに変わり、美容師としての仕事だけでなく、会社運営にも携わるようになりました。これまでは営業後に参加する会議で、各店舗の情報を知るだけでしたが、全店舗を見る立場として、多くの従業員と関わり、それまで以上に多くのスタッフの成長を見ることができるのがうれしかったです。前とは違う新しい楽しさとやりがいを感じました」と、当時を振り返る。

その後、2013年頃より、トータルビューティーサービスを目指して、ネイル、まつ毛エクステンション、エステなどの、新規ビジネスの立ち上げを行い、多くのお客様へのニーズに対応できる体制を整え始めた。トータルビューティーサービス導入当初、現場では、各サービスのスペシャリストがそれぞれの視点を持ち、独自で動くことが当たり前になってしまい、会社全体としての統一感が薄れてしまったという。そこで出口さんは、それぞれの考え方を理解すべく間に入り、会社が目指しているトータルビューティーサービスについてコミュニケーションをとった。今ではトータルビューティーサービスが、会社を支える柱の一つになりつつあるという。

「弊社にとってトータルビューティーサービスはお客様の多様なニーズに対応できるだけのサービスではなく、従業員がネイリスト・エステティシャンなど、さまざまなジャンルの中から技術を取得でき、多くの選択肢の中からキャリアを描けるようになる、というビジョンもありました」と、導入の意義について、出口さんは語る。

働く女性へのメッセージ

2014年に専務取締役に就任し、さらに活躍の場を広げることになった出口さん。現在、週2日はスタイリストとして店舗で施術を行い、残りは会社運営に携わっている。「美容師になったばかりの頃、まさか自分がマネジメントに関わるなんて思ってもいませんでした。ですが、今ではハサミを持つだけではない、新たなやりがいに気付くことができ、会社を前へ動かす楽しさも知ることができました。自分のキャリアの正解は一つではないと思うので、初めてのことでも恐れずチャレンジしてみることに価値があるのではないかと思います」と、経験から語ってくれた。

出口さんの今後の目標は、「美容師の働き方の多様性を業界全体に広められるよう、自分自身がメッセージ性のある働き方をすること」だそうだ。その背中に憧れ、新しい働き方を始める美容師が増えることに期待したい。