働き方改革優良事例

改革で魅力ある職場づくり

株式会社千代田工務店

  • 建設業
  • 西部
  • 1〜30
  • 推進体制(総務人事)
  • 休暇取得の促進
  • 多様な人材の活躍
認定マーク
所在地 〒731-1533 広島県山県郡北広島町有田 819-1
URL http://www.chiyodakoumuten.jp/
業務内容 土木建設業
従業員数 11名(男性9名、女性2名)

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  • 従業員の声をひろう「よろず相談窓口」の設置
  • 個々のスキルアップで業務の標準化を促進
  • 資格取得が働き方改革にもつながる
  • 多彩な行事でコミュニケーションを活発化

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働き方改革に、規模なんて関係ない

少人数の会社だからこそ働き方改革が重要!

type1_chiyoda_koumu_2.jpg「私どもの会社は少人数ですから、事業を円滑に行っていくには、一人一人の従業員を大切にすることが重要です。だからこそ、働き方改革が必要だと思い、取組を開始しました」と語るのは千代田工務店総務課の玉川さん。働き方改革については、テレビや新聞等で耳にしていたものの、正直言って「少人数の会社には関係ないこと」と思っていたようだ。

しかし、いざ始めようとして何から手を付けていいのか思い浮かばない。迷った末に推進役の玉川さんは、手始めに従業員の声を集めるため、自身を窓口にした「よろず相談窓口」を設けた。あえて窓口を玉川さんにしたのは、同じ従業員の自分なら、同僚たちも気兼ねなく本音が言えると考えたからである。

「弊社には50代、60代の従業員がたくさんいますので、今後もっと、自分自身の健康のことや家族の介護など、仕事や生活でいろいろなことが起きてくると思います。多様な働き方で対応しなければならない事態が生まれるかもしれません。一人で悩まず、相談できる場所が社内にあることが大切だと思います」

一緒に悩んで、答えを見つけてくれる窓口の存在は従業員にとって安心できる職場づくりにつながっている。

有資格者の多さが休みやすい環境も支える

資格取得を支援して、業務の標準化を促進

type1_chiyoda_koumu_3.jpg「健康管理も仕事の一つと考え、弊社では互いに声を掛け合い、体調が悪そうな人がいたら、即休んで病院へ行くように声かけをしています。もちろん、仕事を休んだ人のカバーもできる体制を整えています」と語る玉川さん。

土木建設業は現場仕事のため、仕事が終わるのは夕方5時頃。疲れを明日に持ち越さないよう、千代田工務店では残業は一切行っていないそうだ。病気や通院などで有給休暇を取る際は、業務を柔軟にカバーできる体制を整えているが、今後、有給休暇の取得促進にも努めていくという。千代田工務店は、健康づくりに取り組む企業として、「健康経営優良法人2017(中小規模法人部門)」にも認定されている。


type1_chiyoda_koumu_10.jpg建設業界では業務を請け負う際、現場によって一級土木施工管理技士をはじめとした各種資格保持者がいることが条件になるという。そのため、誰かが休む際にも、有資格者が一人もいないという事態を避けるため、千代田工務店では以前から、従業員に積極的な資格取得を奨励している。ちなみに11人の現場担当者のうち、7人が一級土木施工管理技士の資格保持者。他にも複数の資格を持つ“資格ホルダー”がたくさんいるという。資格取得の費用も会社が負担し、試験で仕事を休む場合も公休扱いとなり、従業員一人一人のキャリアアップを会社が全面サポートしている。 「私たちの業界では、仕事を請け負う際、資格が必須要件となりますので、取得サポートは当たり前のことだと思っていました。しかも、資格取得は、従業員の活躍の領域を広げ、業務の標準化につながるものですから、さらには働き方改革にもつながっているものと思います」 今後の展望として、「特に若い従業員には、積極的に資格取得支援制度を活用して、自分の仕事の幅を広げてほしいと思っています。それが仕事の効率化や働きやすい環境づくりにもつながると思います」と若手のレベルアップに期待を寄せていた。

腹を割って話をできる雰囲気づくり

チームワークを深める多彩な行事

type1_chiyoda_koumu_7.jpg限られた人数だからこそ、日々の業務を効率よく遂行するには、チームワークが重要であり、日頃のコミュニケーションは不可欠である。そのため千代田工務店では、「花見」に始まり「社員旅行」「マツタケを食べる会」「新年会」など、様々なレクリエーションを行っているそうだ。

「月に1回、工程会議を開き、業務の効率化を見直すとともに、社内の情報共有を図っています。でもそれだけでは、なかなか密にコミュニケーションが取れません。リラックスした雰囲気の中、みんなが腹を割って話せるように、費用を会社が負担する形でレクリエーションを行っています。」と玉川さんは語る。


type1_chiyoda_koumu_8.jpg特に長い時間を一緒に過ごす社員旅行は、みんなが打ち解け合える絶好の機会なのだそうだ。こうしたレクリエーションを通して、日頃から交流を温めているせいか、職場の雰囲気も大変和やかとのこと。誰かが休んでもカバーし合える体制がスムーズに機能するのは、日頃のコミュニケーションの成果だと感じているそうだ。楽しい行事が待っていることで、日々の業務にメリハリが生まれるのも大きなメリット。従業員が楽しい時間を共有することで、チームワークも一段と深まっているという。

千代田工務店において、今後の働き方改革の取組について尋ねたところ、次のように答えてくれた。

「気になるのはベテラン層の働き方です。これまで定年を60歳としてきましたが、ベテラン従業員の年齢が高くなっており、希望を受けて定年を65歳に引き上げました。シニア世代が安心して働ける環境を、これからみんなで考えていかないといけないと思います。また弊社は、県の制度である男性育児休業促進宣言も行っています。若手従業員の結婚や子育ても応援していきたいと思っています。これからも取り組むことは沢山ありますが、小規模ならではの機動力を生かして、新しい取組へ積極的に挑戦したいと思っています。」

大きいからできる、小さいからできないという先入観をなくし、会社や職場でできる取組を探し、検討してみることが重要なのではないだろうか。働き方改革をきっかけとした取組が会社の活力を充実させることにもつながる可能もある。