輝く女性事例

「資格を生かして働き、
感謝される最高の環境で輝く」

社会福祉法人 慈照会

  • 医療・福祉
  • 三次市
  • 101〜300
所在地 広島県三次市山家町597
URL http://jishokai.jp/
所属・役職 十日市慈照園 所長
ご本人氏名 須田 規子さん

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1983年~
看護学校を卒業後、広島県廿日市市の国立療養所で重症心身障害児や、筋ジストロフィー、慢性小児疾患者等の看護に当たる。

1993年~
夫の転勤を機に国立療養所を退職。
三次市に引っ越し、専業主婦として3人の子供を育てる。

2002年~
約9年のブランクを経て、自身のスキルが生かせる社会福祉法人 慈照会(以下、慈照会)に看護師として入職。現配属先である十日市慈照園で週3~4日勤務のパート従業員(非正規職員)として働き始める。

2004年~
フルタイム勤務に働き方を変える。介護支援専門員(ケアマネージャー)、認知症ケア専門士、福祉住環境コーディネーター等多数の資格を独学で勉強する。

2005年~
慈照会の正規職員に。2007年に前主任の退職をきっかけに現場主任(管理職)※に昇進。

2011年~現在
所長に就任し、現在に至る。

※ 同法人では、課長・部長という役職がないため、課長相当職を「現場主任」、部長相当職を「所長」として人数計算

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type3_jishokai_2.jpg「周りから感謝されて、さらにお給料までいただけるなんて、こんな良い職業はないです」と語る須田さん。看護学校卒業業、10年間広島県廿日市市の国立療養所で看護師として働き、約9年間専業主婦として3人の子育てをした後、夫の病気をきっかけに慈照会に入職した。

自宅の近くに新しい事業所(現・十日市慈照園)ができると聞き、「子育てと夫の看病をしながら看護師として働ける場所はここしかない」と入職を決めたという。しかし、入職から1カ月後、必死の看病の甲斐なく夫は命を引き取った。

須田さんは3人の子供を育てるため、悲しみにくれながらも、懸命に仕事に励んだ。入職当初は、週3~4日のパートタイム職員として働き始めた須田さんだったが、徐々に、仕事と子育ての両立のコツをつかみ、3年目には、ほぼフルタイムに働き方を変えたという。

その後、4年目には任用替えの制度を活用し、正規職員となった。正規職員となった際の須田さんの悩みは、小学校に通う子供に対して目が届かない時間が増えたことだった。このことを当時の事業所長に相談したところ、事業所長の判断で「子供を職場に連れてきても良いよ」と声を掛けてもらったそう。この配慮のおかげで、子供も家で寂しく待つことなく利用者の方と楽しく過ごすことができ、とても助かったと話す。

慈照会に入職して働きながら、通信講座で介護支援専門員(ケアマネージャー)、認知症ケア専門士、福祉住環境コーディネーター等多数の資格を独学で勉強していた須田さんだが、正規職員になってからも、その熱心な勉強スタイルは変わることなく、所内研修を通じて勉強を積み重ね、それらの資格を見事に取得したそうだ。

また現在では、社内研修制度で資格取得をサポートする講師を勤めているという。正規職員への任用替えから2年、入社6年目には主任(管理職)に昇進した須田さん。前主任が退職することをきっかけに役職を引き継ぐ形となった。

昇進に際して強いプレッシャーを感じたが、周りの「応援するよ」というあたたかい声掛けや上司からの後押し、さらに「私が頑張っている姿を見て、(自身の)子供が育ってくれたら」という気持ちから、主任職を引き受けるに至ったという。主任として多くの責任や業務に日々追われたが、利用者の方の「楽しかった、また来るね」という声を励みにやりがいを感じて仕事を続けてきたという。その業務に対する姿勢が評価され、平成23年からは同事業所の所長に就任し、現在に至る。

慈照会も他の同業法人と同様に、女性従業員比率は70%以上と高く、また女性管理職比率も66%以上と非常に高い。その利点を須田さんはこう語る。「職員のプライベートのことも、同性ということで、自然体で共感しながら親身に声掛けをし、支え合っているところは、女性管理職ならではの部分だと思います。特に、女性が多い職場であることから、子供のこと、家族のことなど、女性だからこそ分かり合えることもあります。また、コミュニケーション能力の高さも発揮されているのではないでしょうか」。

また、仕事を続ける原動力を、須田さんは次のように話す。「この仕事を始めてから、社会のために長年一生懸命働いてくださった方々に対して感謝の気持ちを持つようになりました。『楽しかったよ。また来るね』といって帰って行かれる利用者の方に対して『また、元気で来てくださいね』と心から思います。また、『ありがとう』と感謝してもらえることやその言葉を直接聞くことができることもやりがいとして大きいです。いずれ自分も同じように誰かに支えてもらい、介護や介助を必要とする日が来ますから、その時が来るまでは『こんな風に看てもらってうれしい』と思えるような働き方をしたいです」。

所長という責任ある役職であることから、ストレスへの対処法を訪ねると、ON/OFFにメリハリをつけ、OFFでは、趣味の手芸や娘さんとのお出かけで上手く気分転換をしていると教えてくれた。

 使命感をもって、生き生きと仕事をしている須田さんのようなロールモデルは、進むべき道を示してくれる羅針盤であり、慈照会の女性活躍にとってなくてはならない存在だ。