もちーと ひろしま
もちーと ひろしま

輝く女性事例

「育ててもらった会社をこれからは私が育てていく想いで」

株式会社ネストロジスティクス

  • 運輸業・郵便業
  • 広島市
  • 301以上
社名 株式会社ネストロジスティクス
所在地 広島市東区馬木7-1984
URL https://nest-logi.co.jp/
所属・役職 経営推進グループ 人事部 執行役員
ご本人氏名 村上 友美 さん

(2019年10月現在)

seika_header_2.png

2009年〜2012年
株式会社ネストロジスティクス入社。本社営業事務を担当。家具配送先との連絡業務・請求書発行などの事務スキルを身に付け、顧客とのやりとりの基本を学ぶ。

2013年〜2018年
入社5年目より経理事務、採用・人事を担当。翌年2014年より、社長(現会長)アシスタントも兼務。2015年、人事総務部の主任に昇格。

2019年6月〜現在
2019年6月執行役員に就任。現在も経理事務・採用・人事担当 兼会長アシスタント業務に従事。

seika_footer.png

男女問わず人財を育てる研修が充実

株式会社ネストロジスティクス(以下、ネスト)は、1964年に広島で創業した運送会社である。家具配送事業を主軸に、顧客のニーズに合わせた物流サービスを全国20カ所で展開し、トランクルーム「ネストBOX」や家具販売、フード事業など幅広く展開している。2020年5月には広島県西部の西風新都へ延床倉庫面積24,044平方メートルの「株式会社ネストロジスティクス西風新都物流センター」を開設予定であるなど、事業を拡大しているという。

流通を陰で支える管理部門に女性が多く配属されており、また広島本社のドライバー(在籍している40名のうち、3名が女性)としても女性が活躍している。男女問わず、未経験者や中途採用者も積極的に採用し、人財を一人前に育てていく研修制度が充実していると、ネストは胸を張る。そんな同社で育ち、2019年6月に若くして執行役員に就任した村上友美さんに、これまでのキャリアや今後の目標などについて話を聞いた。

経験したことのない仕事も怯まず試行錯誤しながら

ネストの人事総務部で採用担当・会長アシスタントとして活躍中の村上友美さん。入社の決め手となったのは面接官に母校の先輩がいたことや、社内見学で感じたアットホームな雰囲気に惹かれたことだったそう。「就職氷河期だったこともあって、業界を絞った就職活動はできませんでしたが、数多くの会社を受けて当社に出会うことができました」。

入社後4年間は、家具の配送や引越しの日程をお客様と電話で調整し、請求書などの書類作成を行う営業事務を担当した。最初は臨機応変に対応することが苦手で、電話越しの接客にあたふたしてしまうなど苦戦したという。しかし、先輩スタッフがそばで見守りながら助けてくれる環境下にあったため、うまくいかないときでも、もう一度頑張ってみようと前向きに取り組むことができたという。経験を重ねるごとに仕事の面白さも感じ、バックオフィスで会社を支える中で、会社業務全体の流れをつかむことができた。

また、当時同部署に取締役副社長の佐野真由美氏がいたこともあり、キャリアアップは当然と考えることができたという。「運送業界は男性が多いイメージがありましたが、入社したときから女性副社長が身近にいたことで、男女関係なく活躍している印象を持つことができましたし、安心感がありました副社長とは業務での接点はあまりなかったものの、プライベートな悩みを気軽に相談にのってくれたりと、身近な存在でした」。

3.村上様写真_要トリミング[1].jpg入社5年目となる2013年には経理事務・採用担当に従事し、7年目に主任に昇格した。経理業務を行いながら、新卒・キャリア採用・アルバイト採用など、全ての営業所の求人管理を担当した。

「経理も求人に関してもゼロからのスタートで、最初は本当に大変でした。特に採用に関しては、組織として確立されたものがなく、全てが手探りでした。採用活動の一環で学校へアポを取ろうにも、当時はまだ会社の知名度が低く、学校側にお断りされることも多かったです。それでも諦めず、どうすれば当社を知っていただき、関心を持っていただけるか、どうすればここで働きたいと思ってもらえるか、毎年手法を変えながら取り組み続けました」。

入社直後は4拠点程度だったが、事業の拡大に伴って全国での採用が必要となり、さまざまな雇用形態についても検討する必要があった。自ら考え、提案しながら物事を進めていく中で身に付けたスキルは、その後の業務でも村上さんを支える基盤となったそうだ。

夢志の巣塾(むしのすじゅく)への参加や、社内研修の企画運営でさらに視野が広がった

4.塾写真[1].jpg入社7年目には、キャリアアップを見据え、ワンランク上の自分を目指す上級社員向けの社内研修「夢志の巣塾(むしのすじゅく)」を受講した村上さん。同研修は、上司の推薦で選ばれたスタッフが全国から広島本社に一堂に会し、プログラムは1年間に渡り行われる。

この塾が始まったきっかけを尋ねると、せっかく採用した新入社員が育たないまま辞めていくという現状に危機感を感じた代表取締役会長の迫 慎二氏が、「会社が変わるにはまずは上が変わらなければならない」との思いをもって始めたのだそう。

夢志の巣塾を受講した村上さんは、「上司や部下が私に対して期待していることを自ら考え、書き出す研修を受けた後、自分が仕事で何を求められているのかを考え直すきっかけになりました。また経営層の思いや、方針についても自分のこととして考えられるようになりました」と話す。

また、「夢志の巣塾を受講する前は、キャリアアップに対して、自分に務まるのかという漠然とした不安があったのですが、研修を受けたことで、目の前の現場のことだけでなく、全社的で長期的視点に立った考え方やマネジメントスキルや、実行・運営能力を学び、身に付けることができたように思います。外部講師を招いたセミナーや、ディスカッションを通じた自己啓発の中で、自信をつけることもできました。なにより、全国に沢山の同士がいることを知り、“一人じゃない”と知れた事も心強かったです」。と、心境の変化を教えてくれた。

5.石原様写真.JPG現在、夢志の巣塾を受講中の営業本部・広報企画室 石原 宏美さん(写真)は、先輩である村上さんの姿を見て、背中を押された一人だ。「キャリアアップを目指し、積極的に研修を受け、会社に貢献しようとする先輩の姿を見て、先輩の切り開いてくれた道を閉ざしてしまわぬよう、仕事への姿勢や想いを引き継いでいけるロールモデルになりたいと思いました。」

また、2020年1月より始動したワンチームを目指す「ボトムアップ研修」は、新たな取組のひとつだそう。村上さんは、自身が担当する「採用と育成は会社の根幹を支える重要な役割」と考え、行動を起こしている。各営業所で開催されている『ネストを語る会(※)』には、県外での開催であっても必ず出席するのだという。「上層部と営業所のメンバーが直接意見を交換する『ネストを語る会』は、管理職として仲間の声を吸い上げる場で、自分が直接採用に関わった皆さんが働いている姿を直接見ることができる機会でもあります。人事担当として社内の誰よりも社員を知っている存在となり、採用や育成を良いものに私が変えていきたい」と意気込む。

(※)若手社員から中堅社員が参加し、「どうしたらワクワクする組織を作れるか」などディスカッションなどをして、リーダを育成していく社内研修。

これからは個人としての目標を叶えつつ、組織の成長を支える

6.マラソン写真[1].jpg村上さんが入社した直後、2拠点ほどだった営業所は、翌年から中国地方を中心に拡大、入社3年目には新事業の導入、九州・東北エリアにも拠点が広がった。「新入社員時代から、携わる業務の大半がゼロからのスタートで、戸惑うことも多かった。しかし、創り上げていくという経験をさせてもらえたことに感謝していますし、若手時代から組織の拡大に携わることができたことで、会社への想いはとても強くなりました。就職氷河期に入社したため、同期は一人もいませんが、後輩に恵まれ、採用した仲間も、まるでわが子のように大切な存在です」。

村上さんの今後の目標を尋ねると、「売り手市場で採用が難しい中ではありますが、新卒入社採用の目標人数を達成し、10年、20年先も共に成長し合い、ネストの将来を担ってくれるような人材を採用し、育てていきたいです。また、経理・採用・人事を統括する人事総務のマネージャーになる、というキャリアビジョンもあります。まずは自分自身が社内外問わず通用するスキルを身に付け、日々成長し続けていきたいです。また、私自身が入社時に感じた、ネストの “アットホーム”であるということ、大切にしたい仲間がたくさんいるこの会社の、温かく明るい雰囲気を、これから引き繋いでいきたいです」と話す。

プライベートでは、ご結婚されたばかりという村上さんは、少しずつ働き方も変えていかなければいけない、と考えているそう。「ライフイベントに合わせてうまく制度を活用しながら、仕事も頑張っていければ。また、執行役員の一人として組織の成長を支え、ロールモデルとしても、後進につないでいきたいです」と、笑顔で前に進んでいく。