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輝く女性事例

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「キャリアは「山あり谷あり」。自分を信じ、気負いすぎず自然体で楽しんで」

株式会社ルネサンス

  • サービス産業
  • 福山市
  • 301以上
社名

株式会社ルネサンス

所在地 【本社】東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア 3階
URL https://www.s-renaissance.co.jp/
所属・役職・ご本人氏名 スポーツクラブ ルネサンス 福山多治米 支配人 湯浅 たまきさん
スポーツクラブ ルネサンス 福山春日 支配人 中山 麻衣さん

2020年10月現在)

1.スポーツクラブ ルネサンス 福山多治米 支配人 湯浅たまきさん

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2000年〜
パートナースタッフ(アルバイト)としてスポーツクラブ ルネサンス 宮崎(現スポーツクラブ&スパ ルネサンス 宮崎)に入社し、フロント業務に従事。2006年には同店でフロントチーフを任される。

2008年〜
スポーツクラブ ルネサンス 大分(現スポーツクラブ ルネサンス おおいた)に異動。フロントチーフ(以下、チーフ)として、フロントセクションの責任者としての役割を担う。

2016年〜
スポーツクラブ ルネサンス 福山多治米に異動後、チーフを経て副支配人に就任。

2018年〜
同店にて支配人に昇格。店舗の総責任者としての役割を担う。

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長く働いていればいろいろある。一度立ち止まった経験も自身の財産に

 ぱぁっと周囲を明るくしてくれる笑顔が印象的な湯浅たまきさん。学生時代は、陸上競技の中でも最も過酷といわれる中距離で心身ともに鍛えられたそうだ。「とにかくルネサンスが大好きです」と話す湯浅さんは、スポーツを身近に感じることができるルネサンスにパートナースタッフとして入社後、主にフロント業務に従事した。その後、大分ではチーフを経験し、2016年にスポーツクラブ ルネサンス 福山多治米に異動後、チーフ、副支配人を経て、現在は支配人として活躍中だ。
「ルネサンスの良いところは、従業員一人一人をとても大事にしてくれるところです。当社は、ホスピタリティ精神(相手を思いやる気持ち)をとても大事にしていて、企業の行動指針でもあります。そしてそれは、お客様だけでなく、会社の従業員に対する姿勢にも表れていると感じます」と話してくれたが、そのことを強く実感したできごとがあったそう。

「大分時代に、体調不良が続いた時期がありました。もともと責任感が強く、『強くなければいけない』と自分自身に重しをつけていたところもあったのかもしれません。体調不良をきっかけに精神的にもつらい時期が続き、自分の納得できる仕事ができないのであれば、大好きな会社を辞めるしかないと思ったこともありました」。
湯浅さんにとってとてもつらい時期だったそうだが、このできごとが自身のターニングポイントになったと振り返る。

「退職を考えていることを人事部に相談したとき、とても親身になって話を聞いてくれて、今後の働き方などを話し合い、一度フロントチーフの職を下りることにしました。このことをきっかけに『自分は思っているほど強くないし、強くなくていいんだ』と思えるようになりました。これまで、人に頼られることが多く、それがうれしかった。でも、人に頼ったり、甘えたりできるようになったことで、新しい自分に出会えた気がしましたし、周囲に対する向き合い方も変わったように感じます。そして何より退職ではない道を一緒に考えてくれて『自分を必要としてくれている』と感じさせてくれた会社には本当に感謝しています」と話してくれた。
こうして一度キャリアダウンする決断をし、心身を整えることに専念。その後、副支配人を経て支配人へと昇格した。

思いを実現できる環境や目指せるロールモデルはたくさん

 ルネサンスで一般的なキャリアパスは、スタッフからチーフを経て、副支配人、支配人へと上がっていく。チーフから副支配人は役割を兼務する部分も多く、昇格の際にそれほど大きなギャップはないが、支配人となると状況はガラリと変わる。店舗全体のマネジメントを任されるので想像以上にハードワークだと感じる人が多いようだ。
「店舗には、フロントやスイミング、フィットネス、大型店舗ではゴルフやテニスといったたくさんのセクションがあります。未経験であるセクションについては知識がなく、就任当初は戸惑いました。『自分がちゃんと理解してからでないと指示はできない』と、最初の1年間は、あらゆるセクションで、スタッフに教えてもらいながらインプットすることに集中しました」。

店舗にはフロント業務を担うスタッフや、コーチやトレーナーなど、プロフェッショナルとしてお客様の指導に当たるスタッフなど、さまざまな役割を持つスタッフが在籍している。こうした多様なスタッフとの関係構築やマネジメントの方法について尋ねると「よく観察して、その人に関するネタをストックするようにしています。自分にとって身近な話題は会話のきっかけになりますし、それを積み重ねることで新たな発見があり、深堀りできるようになります。個人の特性をよく知ることで、メンバー一人一人への伝え方が分かるようにもなります」と話してくれた。

トリミングDSCF4149.jpg支配人就任時に受講した新任管理職研修での経験も大きかったそうだ。「異業種の新任女性管理職40名程度が集まる2日間の研修でした。課題を与えられ、ディスカッションをして解決策をプレゼンテーションする内容でしたが、とてもいい刺激をたくさんいただきました。自分と同じように頑張っている女性がいること、同じような悩みを持っていることも知ることができました」。

ルネサンスでは、今後さらに店舗の女性支配人を増やしていく方針だが、後進について、「後輩たちのロールモデルになりたいと思います。自分がやりたいと思うこと、思いを強く持って続けることがとても大事。ルネサンスは、そうした思いを実現できるチャンスに溢れていると思っています」と、弾ける笑顔で話してくれた。生き生きと働く湯浅さんをロールモデルに、働きがいを日々感じながら活躍する未来の女性管理職が増えていくことが今からとても楽しみだ。

2.スポーツクラブ ルネサンス 福山春日 支配人 中山 麻衣さん

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1994年〜
学生時代にパートナースタッフ(アルバイト)としてスポーツクラブ ルネサンス 名古屋熱田(現スポーツクラブ&スパ ルネサンス 名古屋熱田)に入社し、新卒で別の業界に就職。その後、再びルネサンスにクラブ専任社員(現:ホーム社員)として再就職。9年間同店に勤務し、新店のスポーツクラブ&スパ ルネサンス 名古屋小幡へ異動。フロントチーフとしての役割を担う。

2010年〜
中部・関西地区のASV(アシスタントスーパーバイザー)として11店舗を定期的に巡回、新人研修なども担当する。ASV時代に総合職正規社員(現:グローバル社員)に職種転換後、本部フロントチームへ異動。

2015年〜
副支配人兼チーフへ昇格し、スポーツクラブ&スパ ルネサンス 登美ヶ丘へ異動。その後、スポーツクラブ ルネサンス 広島を経て、新店である広島東千田店に副支配人として着任。

2017年〜
スポーツクラブ ルネサンス 福山春日に支配人として着任し、店舗の総責任者として活躍中。

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若くても責任ある仕事を任せてもらえる環境が忘れられなくて

 湯浅さんと同じく、学生時代からルネサンスでアルバイトをしていた中山麻衣さん。新卒で別の業界に就職したが、1年で再びルネサンスに復帰したそうだ。「アルバイトとしてルネサンスに勤務していた当時、店内に物販コーナーを設置していたのですが、販売する商品アイテムの選定や仕入、売上管理などを担当させてもらいました。自分のお店を持てたような喜びを感じたと同時に、学生時代に大きな裁量を与えてもらい、とてもやりがいを感じました。新卒で小売業に就職しましたが、新しい仕事をしていく中で、働きがいや人との関わり方など違いを実感することもあり、ルネサンスでもう一度働きたいと思うようになりました」。
こうして、学生時代にお世話になった支配人に連絡をとり、別のスタッフの退職に伴って人員を補充する予定だったという偶然も重なり、再びルネサンスで働くこととなる。

中山さんの歩んできたキャリアは、場所も職種もバラエティに富んでいる。働く場所や職種が変化してきたことについて、「仕事が変われば、楽しいことも増えますが、大変なことも増えます。『もういいんじゃないかな。つらいし辞めちゃおうかな。』と思ったりすることもありました。そういう気持ちの浮き沈みと上手に付き合い、うまく切り替えながらここまできたという感じです。転勤や異動を言い渡される時に『まだやり残したことがある』と思うこともありましたが、大抵そういう時は心機一転、新たな気持ちでまた仕事に臨めるようになるんですよね」。
その上で「会社がチャンスを与えてくれたり、周囲が勧めてくれるということは、『あなたならできる』と期待してくれているということ。何でもとりあえずやってみることが大事だと思います」と後進へのエールも込めて話してくれた。

誰も不満を抱え込まないように日頃から気軽に話せる空気づくりを

�����ւ��QHP�j����x�ʐ^.jpegルネサンスでは、これまでも性別にかかわらず多くの人材が活躍してきたが(企業記事はこちら)、さらに女性活躍を進めるため、2014年に女性活躍推進を目的に専任組織を設置。2017年には男性育児休業取得率100%を目標に掲げ、「男性育休ガイドブック」や社内報などで周知を図る活動を続けている。「会社を挙げて女性活躍の取組を進めるようになり、以前と比べて結婚を機に退職する女性が減ったように感じます」と中山さん。ライフイベントなどで、働き方を一時的に変える場合が多い女性スタッフや、育児休業を取得する男性スタッフのマネジメントも、支配人の重要な業務の一つだ。

この点について、「制度は整備されていますが、物理的に周囲の負荷が増えることも事実ですから、制度を享受できる側とそうでない側が生まれてしまうこともあります。実際、受け入れる側のジレンマのようなものがあった時期もありました。ですが、必要のない業務を削減したり、属人的な業務を平準化するなど業務効率化することで解決できる部分もあります。長いキャリアの中で休暇が必要な時期は育児に限りません。ライフスタイルは人それぞれで、大事にしたいものも一人一人違うと思います。スタッフみんなが、自身が大切なものに時間を使える働き方ができて、そうしたときに周りがサポートできるようになれば良いと考えています」と話してくれた。DSCF4219.JPG

そして中山さんは、スタッフ全員がベストな働き方を実現するためには気軽に相談できる関係づくりが大事だと考え、意識していることがあるそう。
「例えば、男性スタッフが育児休業をとる際、パートナーが働いている家庭であれば、産後すぐではなく、パートナーの復職のタイミングで取れた方が助けになるのかもしれません。こうした個人的な事情を気軽に話せる環境をつくりたいと考えています。その人の本音を知るために、『誰になら話しやすいのか』『誰から伝えてもらうのが良いか』など、コミュニケーション手段としての聞き方や伝え方を工夫しています」。

最後に、中山さんにも後進への思いを尋ねると、「若い女性スタッフの中には『私にできるかな…』とステップアップに躊躇する人もいます。また『ロールモデルがいない』と悩む人も多い。ですが、ロールモデルがいなければ、自分がロールモデルになればいいですし、自身が気づいていないだけで、既に誰かのロールモデルになっていることもあるはずです。生き方も働き方も人それぞれ、同じじゃなくていい。ルネサンスは、個人のスキルや得意分野を生かせる環境が整っています。まずやってみて考えればいいと思います」。中山さんご自身の経験があるからこそ、とても説得力のある言葉だ。

長いキャリアの中で、駆け抜ける時期もあれば、ペースダウンする時期もある。自然体で経験を重ね、管理職として活躍しているお二人の話には、女性が働き続ける上でのヒントや、背中を押してくれる言葉が詰まっていた。