働き方改革優良事例

会社と従業員が共に成長していく働き方改革

株式会社 日本総合科学

  • その他産業
  • 福山市
  • 101〜300
  • 推進体制(総務人事)
  • 休暇取得の促進
  • 時間・場所等の多様な働き方
  • 非正規雇用の処遇改善
  • 育児・介護・治療と仕事の両立
認定マーク
所在地 〒721-0957 福山市箕島町南丘399-46
URL https://www.ntsc.co.jp/
業務内容 計量証明事業、厚生労働省登録水道法検査機関、環境省指定土壌汚染調査機関 など
従業員数 104名(男性63名、女性41名)

(2018年2月現在)

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  • 資格取得の支援を通じて、従業員の成長を応援
  • ジョブローテーションのもと、専門業務に携わる人員のスキルを培う
  • 柔軟な勤務時間の設定で、子育て世代に働きやすい環境を提供
  • 男性従業員も時短勤務を活用して、子育てに参画
  • 契約社員から正社員への登用も積極的に実施

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人材の確保・育成から始まった働き方改革

資格取得支援で根付いた「従業員を応援する風土」

type1_ntsc_2_2.jpg「信頼」を第一とする環境調査事業において、優秀な人材の確保は大前提にある。そもそも、この業界では、資格保持者がいなければ業務そのものが進まないこともあり、常に人材確保や人材育成が大きな課題とされている。そこで日本総合科学では、従業員の成長を図ると同時に、モチベーションを高めるために資格取得のサポートを開始。それが同社における働き方改革の始まりとなった。


type1_ntsc_3.jpg総務部の藤井部長は、資格支援をきっかけに変わり始めた職場の雰囲気を振り返る。
「われわれの業界では、調査結果を提出するにしても、資格保持者が携わっていることが必須となります。従業員にとっては、資格はキャリアの証拠でもあるので、資格を手に入れること自体が、仕事に対するモチベーションアップに直結します。そのため、弊社では各種資格取得に向けたサポートを実施しており、受検の際の費用援助をはじめ、資格攻略に向けた先輩従業員(資格保持者)による指導なども行っています。合格者には資格手当が支給されるので、それも従業員にとってはうれしい評価の一つです。最近では、従業員自ら仕事につながる新しい資格を探し出してきて、取得援助や手当を支給してほしいと申し出るほど、レベルアップに向けた意識が高まっています」
こうした意識の高まりから、「従業員の成長を応援する風土」がいつのまにか社内に定着し、現在ではそれが就職希望者にも好印象をもって受け止められているとのことだ。


type1_ntsc_4.jpg同社では、専門業務に携わる人員を各部署2名以上とすることを目指している。そのため、人材育成・レベルアップに向け、ジョブローテーションを行いながら、専門的な技能の習熟や資格取得を推進している。
環境事業部の岡本部長は、取組の背景を説明する。
「一口に環境調査、測定分析といってもさまざまな業務があり、従業員はそれぞれ専門の業務に従事しています。しかし特定の従業員にしかできない業務が増えると、不在時のカバーが大変です。そのため当社では、ジョブローテーションを行い、いろいろな業務に従事できるようにしています」
これにより、誰かが休んでも互いにカバーし合える体制が徐々に整いつつあるという。ちなみに同社における有休の取得率は、平成27年度で57%、平成28年度では58%となっている。


定着の鍵を握るのは、子育てと仕事の両立

子育て世代に配慮した柔軟な勤務時間の導入

type1_ntsc_5_2.jpg子育て世代の多い同社では、子どもを育てながら、いかにして働きやすい環境を築いていくかも、長年の大きな課題であった。さまざまな業務において大きな推進力となっている契約社員は、大半が共働き世帯の女性。彼女らが長く働きやすい仕組みや環境を整えることは、同社の生産性の向上や人材確保にも直結する大きな問題だった。

そこで同社では、契約社員を対象に柔軟な勤務時間を設定した。「9時から18時までの間で、働ける時間に働いてほしい」と、緩やかなスタンスで勤務時間を提示したところ、短い人では4時間程度の勤務を申し出るなど、それぞれの暮らしに合った働き方を自由に選べるようになった。子どもが大きくなれば、勤務時間の変更も申請できるので、ライフデザインに応じた働き方が可能となっている。
同社では契約社員に対しても資格取得を奨励しており、資格取得者には正社員同様に資格手当が支給される。契約社員から正社員への登用も積極的に行っており、今後は女性管理職の割合ももっと増やしていきたいと意欲的だ。

こうした取組について岡本部長は、「当社のような規模の会社で、優秀な人材を確保していくためには、多様な働き方を応援していくことが欠かせません。そして、専門的な知識やスキルを身に付けて、できるだけ長く働いてほしいと思っています。 取組を始めてから、従業員の定着状況も良くなったと感じます」と語る。
実際、日本総合科学では契約社員を含む女性従業員は100%育児休暇を取得しており、出産後も継続して勤務するケースがほとんどだという。平成27年度より、男性従業員も時短勤務を活用して、保育園の送り迎えを行うなど、子育てを協力し合う共働き夫婦がいるそうだ。


type1_ntsc_6.jpg環境事業部の高橋課長は、「長く働きやすい環境が整って、いろいろな世代が会社にいると、若い従業員がベテラン従業員に育児の相談をする光景を目にすることもあります。仕事だけでなく、人生のロールモデルがいるというのは、それだけで職場を豊かにしてくれます」と、世代を超えて助け合う職場の雰囲気を高く評価している。


今後も従業員と共にさらなるレベルアップを!

働き方改革から採用への相乗効果に期待

type1_ntsc_7.jpgこうした取組の他に、分析器の大幅な入れ替えを行うなど、ハード面からも業務の効率化を図っている。他にもデータの電子化などにより、手間や間違いを少なくさせるといった地道な工夫も重ねている。
「もともと当社では、従業員のキャリアアップや働きやすい環境づくりに細心の注意を払ってきました。従業員からも、『安心して長く働き続けられる』と、うれしい言葉をもらっています。より多くの方に当社の取組を知ってもらい、採用等にもつなげていきたいと思っています」と、藤井部長は今後への期待を語ってくれた。


入社3年目で、調査分析課の岡本さんは、同社の働きやすさを次のように評価している。
「入社する前は、『十分に育休が取れるのだろうか』『出産後も続けていけるだろうか』といったことが、とても気になりました。しかし当社では、契約社員さんも育休を取って、長く働き続けているのにびっくりしました。すごく働きやすい会社だということを、入社後あらためて認識しました。子育て世代が多いせいか、男性従業員も妊娠中や子育て中の従業員を気遣うなど、お互いに助け合う風土が社内にあります。資格取得支援なども含めて、従業員のことを大切にしてくれる会社だと思います」


最後に岡本部長は、「現状の取組はうまくいっているものの、働き方改革はまだまだ道半ばだと思っています。だからこそ、これから入ってくる従業員も含めて、働く人の声を生かしながら、長く働きやすい会社をつくっていきたいと思っています。そして、従業員の成長をサポートしながら、会社と従業員が共に成長していけるような環境をつくっていきたいです」と、今後に向けて力強い抱負を語ってくれた。