もちーと ひろしま
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輝く女性事例

「会社の変化を機に、自身も大きく成長し、新たなチャレンジに飛び込んで」

マイクロンメモリジャパン合同会社

  • 製造業
  • 東広島市
  • 301以上
社名 マイクロンメモリジャパン合同会社
所在地

広島工場
〒739-0153東広島市吉川工業団地7-10

マイクロン·テクノロジ
8000 South Federal Way, Post Office Box 6, Boise Idaho 83707-0006, USA

URL

マイクロンメモリジャパン合同会社
https://jp.micron.com/

マイクロン·テクノロジ
https://www.micron.com/

所属・役職

Procurement Manager, Regional Indirect
(広島工場、間接購買部門マネージャー)

ご本人氏名 松岡 美穂さん

(2019年10月現在)

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1998年~2010年
マイクロンメモリジャパン合同会社の前身の会社のひとつに、エンジニアとして入社し、半導体生産現場の稼働率向上や装置の立ち上げ業務等を行う。4年目と7年目に1年ずつ育児休業を取得。

2010年~2013年
在庫や納期などを統計的に管理する間接部門へ異動。

2014年~2018年
会社がマイクロン・テクノロジの傘下となる。半導体装置の設置、社内工場新設プロジェクトに従事。会社の風土も変わり、英語での業務にも対応。

2018年~現在
Indirect(間接購買部門) マネージャーに就任。

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会社も自身も環境が大きく変化してきた約20年

現在、マイクロンメモリジャパン合同会社(以下、マイクロンメモリジャパン)の、広島工場で間接購買部門のマネージャーを務めている松岡美穂さんは、合併や統合など、会社に変化の多かった時代を経て、今年で勤続22年目になる。(マイクロンメモリジャパンの企業記事はこちら

松岡さんは新卒入社後、製造工程の改善、生産効率や稼働率の向上を行うプロセスエンジニアを務めた。配属部署は、24時間365日稼働している半導体製造のキーとなるエリアであった。ここで半導体製造の特色と特異性を学ぶことができ、培ったスキルや人脈がその後のキャリアの幅を広げ、別の部署に異動しても役立つかけがえのない経験となったそうだ。しかし、重要な部署であったが故に、生産現場でトラブルが起こると、夜中であっても呼び出されるなど、忙しい環境下でもあった。当時、周囲の女性エンジニアは片手で数えられるほどしかおらず、技術があるにもかかわらず、ほとんどが、結婚や出産で退職していったという。

そんな中、松岡さんはできるだけ社会とつながっていたいと思う気持ちもあり、入社4年目と7年目に育児休業を取得した。産前産後休業に入る前は仕事を離れることに寂しさを抱いたというが、仕事に復帰すると、子育てと仕事の両立に苦労し、悩む日々が続いた。当時の心境について松岡さんはこう話す。「子供がまだ小さく、母親の自分を求めている状況にある中でも深夜に仕事に出る場合もあり、子育てを犠牲にしているように思ってしまいました。そうまでして働く意味ってなんだろう…と、仕事へのモチベーションを保つことができず、仕事を辞めて子育てに専念したいと思い悩む時期もありました。しかし、子育てと同じように仕事に対しても責任を感じていたので何とか続けてきました」。

そんな中、松岡さんは在庫や納期などを統計的に管理するマテリアルコントロール(間接部門)に異動となった。これまでとは異なるスキルが求められる部署ではあったが、急な夜間対応がなくなり、家庭と両立して働きやすくなったそうだ。「部署異動は自分にとっての転機となりました。理解し、サポートしてくれた夫と両親の協力もあって、子育てが大変な時期も乗り越えることができました」。

子育てがひと段落し、新たなステージへ。部下の成長にもやりがいを感じるように

2013年、会社がアメリカ合衆国に本社を置くマイクロン・テクノロジの傘下となったことで、会社の風土や雰囲気ががらりと変わってきたという。そこで、松岡さんは大型プロジェクトに関わり、自分を成長させる機会を得た。それは、新工場建設に際しての購買担当として、社内のエンジニア、グローバル購買担当者、サプライヤーなど、多くの関係者と連携して成功させたという体験だ。

「松岡氏個人写真」.jpg「若手の頃、キャリアアップのことはほとんど頭にありませんでした。それよりもどうすれば定時で帰ることができるか、今の会社で長く働き続けられるかを重要視していたように思います。自分のスキル以上と感じる仕事を任されることに対して、重圧を感じてしまうことも多々ありました。ですが、マイクロンの、『自ら積極的に手を挙げてアクションし、結果を残していく』という社風や、例え上司の意見であっても他に良い解決方法がある場合には『NO』と言い合える風土もあってか、仕事に対する向き合い方が変わってきたように思います」。

2018年に間接購買部門のマネージャーに昇格し、現在5人の部下を束ねる松岡さんは、管理職になった心境についてこう話す。「私は社会人20年目まで部下のいない環境で働いていたのですが、現在の購買部署で部下を持つようになって、これまでにはないやりがいを感じられるようになりました。メンバーの成長がまるでわが子の成長を見るようにうれしく思うことがあります。わが子の子育てがひと段落したこともあり、部下の成長を感じることが今のやりがいです」。

こうあるべきという枠にとらわれず、全てのことを楽しんで

仕事と育児の両立に悩み、退職が頭をよぎったこともあった松岡さんだったが、仕事への向き合い方の変化についてこう話してくれた。「二人の子供がまだ小さかったときは、家事も育児も母親が完璧にしなければいけない、という意識が自分自身の中にありました。それがわが子にとって一番の幸せだと思っていました。しかし、その考えが自分自身を苦しめていたように思います。全てを完璧にできなくていいし、家族を頼っても良い、『母親はこうあるべき』という考えをまずは自分から変えました。そうすることで自分自身も楽になりましたし、仕事も家族との時間もこれまで以上に楽しめるようになりました」。

最後に松岡さんは、「後進を育てながら、自分自身も常に変化し、枠にとらわれず、色々な経験をしていきたいです」と、抱負を笑顔で語ってくれた。

●取材日 2019年10月